ひとりでフィンランドの音楽フェスに行ってみる。
ある時ヘルシンキで悲しい気持ちになり、衝動的に「ここ以外のどこか」を求めてバスに飛び乗った。
行くアテはなかったので、自分で音楽フェスを見つけて大義名分を作った。
たどり着いたのはヘルシンキからバスを乗り継いで3時間ほどの小さな街。「本当にここでフェスが・・?」と疑心暗鬼になりながら進むと、緑と煉瓦造りの建物に囲まれた会場が見えてきた。
フェスは深夜までスケジュールがびっしりで、ずっと大好きだったアーティストは夜更けの登場。ステージ前にはまだ人もまばらだ。
なので飲むことにした。
缶で売られているアルコールを全種類制覇した。次は何を飲もうかなと思っていたら、たまたま隣になったおじいさんが「あんたよく飲むな!ワインごちそうするよ!」と赤ワインを分けてくださった。
会場にはフィンランドのジンを使ったカクテルコーナーもあった(もちろん飲んだ。)
クランベリーとハーブが添えられていておいしい。
お腹が空けば、サーモンプレートや豚の丸焼きを食べた。
丸焼きはマスタードをたっぷりのせて食べる・・!
食べて飲んで、晴れた空の下で音楽を聴きながら自由に過ごした。悲しかった気持ちは少しづつ癒されて、だんだん楽しくなってきた。
そうこうしているうちに、憧れのアーティストの登場時間になった。サウンドチェックの時からステージに向かい、最前列で待った。少しのファンも同じように最前列に集まり始めて、「ああ皆このアーティストが好きなんだ・・」と思うと嬉しくてドキドキした。
日本ではこのアーティストを好きな人に会った事がなく、フィンランド人でも全アルバムを買っている友人はいない。この時点でなんだか幸福感で泣きそうだった。w
そして登場・・!scandinavian music group…!!!いきなり知ってる曲で(全て知っているから当たり前なのだけど)嬉しさのあまり弾けてしまいそうだった。
何度も何度も聴いて、フィンランド語で最初から最後まで歌えるようになってしまった曲も歌ってくれた。そしていっぱいになった客席のファンたちも一斉に歌い始めて、うわーーみんなこの曲知ってるんだああ・・・!と感動してしまった。一緒に歌った。嬉しかった・・。(語彙力・・)ライブならではのアレンジも新鮮で、言葉を失う瞬間だった・・。
ライブが終わり、時間はすでに深夜1時。ホテルまで向かうバスに揺られながら、「ああ、私は今日神様に会ってしまったな」と思った。衝動から始まった旅だけど、来て本当に良かった。何が起こるか分からない、衝動に身を任せる旅も時にはいいなと思う。
※余談
その後、あまりにテンションが高まってしまった私は「深夜だけどステーキが食べたい」とパブに駆け込んでビールとステーキを食べた。すると案内してくれた店員さんが「日本人ですか?」と流暢な日本語で話しかけてくれた・・。なんと日本語を勉強していて、共通の日本人の友達までいることが発覚。何が起こるか分からない・・!
マイフィンランドルーティン100とは
私がフィンランドに行くたびにリピートしてしまう、愛してやまない遊び方・食べ物・買うものなんかを100個紹介するというものです◎
フィンランドに通い続けて12年。人から「フィンランドのおすすめ教えて!」と聞かれるたびに、長文のLINEを送り続けていたのですが、、
ブログにまとめてみよう!と決意した昨日。一気におすすめを書き出したところ、その数134!これを本気のルーティン100個に絞って紹介したいなと思います◎
初回から駅で1人飲みとか出してる時点でお気付きの通り、ほんとのルーティンなので全然おしゃれじゃないですが笑
「暮らすように、溶けるように旅するヘルシンキのルーティン」を紹介できたらなと思います。引き続き宜しくお願い致します◎
週末北欧部ショップ
フィンランド・ヘルシンキにまつわるマニアックなものを作っています。
https://suzuri.jp/hokuobu
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