中国で出来た後輩の女の子
現在働いているオフィスには日本人が私を入れて4名、中国人が30名弱ほど。先日その中の日本人20代女子とご飯に行ってきた。ちょうど彼女は中国から日本に戻る転職を考えている最中で「キャリア選択の棚卸をしたい」と依頼してくれた。
ツールを持っていることのありがたさ
まず初めに取り掛かったのは、ストレングスファインダーをベースにした強み診断。その結果を基に、これまでのキャリア経験から大事にしたいこと・自分にとって不要なことを整理していく。
何か相談を受けた時、こうして「使えるツール」が自分の中にあることが有難いなと思った。これは去年1年間かけて、持ち味コンサルタントの仕事をはじめながら整えたもの。
面談を実施しながら、彼女が自分の持ち味・自分にとって大事なことに気づき言語化されていくのが私も嬉しかった。彼女の場合は、明快さ・比較・承認・変化・協働、というワードがとても大事だったように思う。
半径5mの世界
そんな面談を経て、ふらっとご飯に行ったとき。彼女はこれからの選択について「お金とやりがい、何を選択したらいいか分からない」「将来やりたいことも現状ない」と、すごく迷っている様子だった。
けれどそんな中で、すごく彼女らしいなと思った瞬間があった。色々な制約を外したときに、今まで興味のあった方針として心理カウンセラーという仕事があったとのこと。そしてその理由が「これまで自分の周りで鬱になった人が4人もいる。そんなにいるんだと思うと、心理カウンセラーとしての知見は必ず自分の周りで役立つと思ったんです」と。
これは彼女が自分の身の回りで生じた「不」を目の当たりにし、自分がそれに対して何か出来ないかと考えて見つけたもの。実体験として、自分自身が強烈に経験したからこそ生まれる使命感のようなものだと感じた。
未来を選択しなきゃと迷う彼女の言葉にはどこか彼女らしさが無かったけれど、この話には彼女らしさが満載で、聞いている私までワクワクしてしまった。自分の半径5mをベースにしたストーリーは、経験したからこその強さがあるなと思った。
その人らしい選択の瞬間に思うこと
最終的に彼女がどんな選択をするのか、決めるのは彼女自身。迷いに迷っている彼女は、もしかすると「ビシッと決めてくれる」アドバイスを私に求めていたのかもしれないけれど、私はその人が決断する時に大事なピースを一緒に探せる人になりたいなぁと思った。
そんな瞬間に立ち会う際に「自分の主観」で話すのではなく、「相手の思考」を整理できる手段として、フレームやツール、考え方を更に学びたいなと思った。
彼女の半径5mの目標を聞いて、私自身も今まで出会った人たちの悩みに対して力になれる人になりたいなぁと思ったし、こうした身近に生まれている“不”を我が事として取り組みたいと思った時こそが、夢や目標のはじまりなのかなとも感じた夜でした。
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