【ノルウェー】Storm Weather Shanty Choirに教えてもらったこと

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STORM WEATHER SHANTY CHOIRは、
元ガチ船乗り×シャンティ(舟歌)×ロック、
なる掛け合わせで生まれた
ノルウェーバンド。

音楽もライブも最高なのですが、
実は私が前職に入社してはじめて
担当させて頂いた、思い入れある
特別なアーティスト。

その彼らが、このたび再来日を果たし
5年ぶりに再会することが出来ました😭
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もう出会った瞬間から涙が込み上げそうに。
ほんとうに、優しくて笑顔で大きくて、
今まで会った人の中で
一番暖かい人たち。

思い出すだけで胸が熱くなって
暖かい涙が溢れそうになる
しあわせの塊みたいな人。

今回再会初日のコンサートでも
今までの思い出が走馬灯の様に
溢れて来て、涙を堪えられなかった。。

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■100通を超えるメール

はじめての来日ツアーは
相手も初来日、私も初仕事で
楽器のこと、ライブのこと、日本のこと、
100通を優に超えるやりとりをした。
いつも誠実な文章で、必ず毎メールごとに
「あなたの1日が幸せであるように」
「あなたの仕事が大好きだよ」
と相手を気遣う文が加えられていて。

それは今になっても変わらず、
誕生日やクリスマスには
「あなたの人生が素晴らしいことを願っているよ」
「あなたに最高のサンタクロースが現れるように」
という言葉を贈り合う。

一番背が高いメンバーは
いつもメールの締めが「Big hug」で
本当にBigだから想像して笑ってしまう。

はじめて来日した日の夜、私からは
「本当に日本に来てくれてありがとう。
私たちは100通を超えるメッセージを
やりとりして、本当にこうして会える事を
楽しみにしていた。本当にありがとう」と
精一杯伝えた日も、色褪せずに覚えてる。

■仕事の終わりが悲しくて泣いた夜

1週間のツアーの後半。
あと2回コンサートをしたら
終わるという公演の日
「ああ、終わりたくない」と
気づいたらコンサート中に号泣。

後ろの方のスタッフ席にいたのに、
ステージからその姿が見えていた様で
コンサート後に「こっちまで泣きそうに
なっちゃったよ」と抱きしめてくれた。

仕事の終わりが悲しくて泣いたのは
後にも先にもあの日だけ。
本当に楽しかった。。
彼らの為に何でもしたい、と
本気で思った。

■再会の瞬間

それからノルウェーに2回会いに行った。
再会の瞬間、私を見つけたリーダーの
驚きと喜びの顔が本当に感情豊かで
今もその表情を思い出すと暖かくなる。

リーダーだけじゃなくみんな気持ちを
全身全霊で表す人たちで、惜しまずに
感謝と喜びを伝えられる人たち。

そんな彼らだからこそ、日本でも
老若男女問わず音楽が心に届き
全身全霊で楽しめるのだと思う。
※実際に今回のコンサートでも、
 70歳を超える観客の方々も
 最後はオールスタンディングだった

照れや遠慮で控えめに伝えがちだけど、
私はそんな彼らの感情に触れて嬉しかったので
自分も全身全霊で感謝や喜びは伝えようと思う。

■彼らの生活を見た日

ノルウェーでの滞在時はメンバーの
家に滞在させてもらった。

私たちの滞在のためにダブルベッドを
買って整えてくれたゲストルーム。
好きなものは何かな、と考えて
用意してくれた朝食セット。

仕事も忙しいのに、大好きな島の
いろんな場所に連れて行ってくれた。
夜は必ずソファでギターで弾き語りを
してくれて、私たちの夜の習慣になった。

メンバーみんなの自宅を訪れて、
家族も紹介してもらって、
彼らの音楽が生まれる場所を知った。

別れ際には
「君たちがいなくなって
きっと僕の家も悲しむよ」

「最初はこの島の何を見せようか悩んだし、
小さな空港や並木道は
案内先として考えてもいなかったけれど
僕達の当たり前も
”実は特別なことかもしれない”って
君達が来て気付く事が出来たんだ。
だから僕の方が感謝してるんだよ」
という言葉でお別れをした。

“あなたがいてくれたこと
それだけで幸せだよ、有難う。”
そんな言葉を沢山もらった。
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■東京の街でのコンサート

2回目の来日の時、どうしても
彼らにもう一度会いたくなって
仕事終わりに新幹線に飛び乗って
東京まで会いに行ったことがある。

それは最後の公演の夜で、
私が行くことはサプライズにして
こっそり合流場所の交差点に着くと、
リーダーが花束を持って待っていた。

サプライズのつもりが、
逆に私がサプライズを受けて
Swansea townという想い人を歌う曲を
街中でアカペラで贈ってくれた。

その歌を聴くと、今でもその
東京の街角で突如始まった
たった1人に向けたコンサートを思い出す。
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今回の初日コンサートでも
その時の歌を聴きながら
今書いた思い出が次々浮かんで
「また会えて良かった。
こうして再会できることが嬉しい。
いつまでもあなた達が私のヒーローだ…」
という気持ちが涙と溢れて止まらなかった。。

大好きな彼らから教えてもらったのは

あなたがいてくれたこと
それだけで本当に嬉しいんだよと、
どんなに些細なことでも
感謝と賞賛の気持ちは、惜しみなく
言葉と態度で相手に伝えること。
暖かく大きな心で相手を包むこと。

本当に好きな人たちに、
私もそう在りたいと思う。

今回のコンサートでは、
変わらない彼らの優しさを知ったと同時に、
まだまだ進化する彼らの音楽を
聴くこともできた。
これからも日本で一番のファンでいたい。

こんな素敵な出会いと再会の機会をくれた
Storm Weather Shanty Choirメンバー、
そしてHarmony Fieldsのみなさんに感謝です。
Tusen Takk!
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chika
About chika
フィンランドが好き過ぎて12年以上通い続け、ディープな楽しみ方を味わいつくした自他ともに認めるフィンランドオタク。移住のために会社員生活のかたわら寿司職人の修行を始め、ついに2022年春に移住。モットーは「とりあえずやってみる」。好きなものは水辺、ねこ、酒、1人旅。

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