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筆者の仕事について
現在リクルートで転職支援コンサルタントとして仕事をしています。中でも2018年は20代若手人材の転職希望者を中心に年間200名の転職実現を支援。
私が考える転職活動や人生の選択で一番大切なことは「数ある選択肢を知った上で、”それでも自分はこれを選ぶ”と自分の意思で納得感をもって選択すること」だと思っています。それは誰のためでもなく、自分のために。だからこそ「その人らしさ」何よりも大切に支援を行なっています。
20代の転職はエージェント利用がおすすめ
私はいつも、少しでも転職に興味のある人や方向性に迷っている人には まず転職エージェントへの面談に行かれることをお勧めしています。冒頭にも述べた通り、私が一番大事だと思うのは「数ある選択肢を知った上で、”それでも自分はこれを選ぶ”と自分の意思で納得感をもって選択すること」。エージェント面談での会話や、自分が挑戦できる求人一覧を見ることによって視野も広がったり、自分が大事にしたい優先順位も見えていきます。
同時に「あなたの経験は価値になりますよ!」と自分だけでは気づけなかった市場価値に気づいたり、マイナスに感じている経験さえも捉え方を変えるだけで武器になることを知るきっかけになることも。エージェントでの面談に行った結果、「現状のままが一番いいや!」となるのもアリだと思います。大切なの”自分が選択した”という納得感。まずは自分にどんな選択肢があるのか?を改めて知ることから始めることをお勧めします。私もそうでしたが、新卒時とは全く違う景色が転職市場にはあるはずです。
転職エージェントって何?
エージェントのサービスとは、1人につき1人のキャリアアドバイザーがつき、転職相談の面談(対面か電話)から履歴書の添削、希望に合う求人の紹介や日程調整の代行まで行なってくれるというもの。私はエージェントサービスを転職を実現しましたが、当時のキャリアアドバイザーさんには本当にお世話になりました。基本的に全てのエージェントは無料で使用できます。企業側から収益を得るビジネスモデルなので、転職希望者に料金が発生することはありません。
エージェント使用の際に気をつけるべきこと
使用の際に気をつけておくべきエージェントの特徴が2つあります。1つ目はキャリアアドバイザーとの相性が面談の質を大きく左右すること、2つ目は企業側から収益が発生するビジネスモデルなので決断を急かされる可能性があるということです。
キャリアアドバイザーとの相性
エージェントは転職サイトで自分で応募して終了、ではなく人が介在するサービスです。そのため、キャリアアドバイザーとの相性によって面談の内容やフィット感も当然変わってきます。
キャリアアドバイザーを自分で選ぶことはできる?
基本的にはキャリアアドバイザーを自分で選ぶことはできません。ただ例外として「知人紹介」という制度があります。例えばあなたの周りにエージェント経由で転職を行なった友人がいた場合、その友人を担当したキャリアアドバイザーを紹介してもらうことができます。もし何らかの理由で同じ方が担当できない場合でも、責任を持っておすすめの同僚を紹介してもらえるはずです。私もよく紹介を頼まれますが、その相談者のお人柄によって紹介するキャリアアドバイザイザーを変えています。
決断を急かされる可能性について
企業側から報酬を頂くビジネスモデルのため、エージェントは転職実現がゴールになります。すぐに転職したい人にとっては、本気で向き合ってくれるエージェントは心強いと思います。ただ、まだ迷っていたり、じっくり考えたい、という気持ちを持っている人にはスピード感にギャップが生じる可能性があります。とはいえ転職活動は平均で3ヶ月ほどで実現する方が多く、企業側の求人ニーズも新卒時と違って「1ヶ月以内に採用したい」など期間限定で公開されている案件が多数を占めています。
だから2つ以上のエージェント登録がおすすめ
なので私はリクルートエージェントとマイナビエージェントの併用、など2つ以上のエージェントに登録することをおすすめしています。1つのエージェントに頼ってしまうと、キャリアアドバイザーとの相性に違和感を抱えたまま大事な転職活動を進めることになるかもしれませんし、できるだけ一度の期間に最大の選択肢を知るためにも 情報網は広げておくことをおすすめします。
20代におすすめの転職エージェント
ここまでの観点から、私が20代転職者におすすめするエージェントは下記の3つです。理由は求人量の多さと、エージェントとしてのスタンスです。下記3社は、まず登録して間違いないスタンダードな選択だと思います。
リクルートエージェント
国内最大手で求人枚数も日本トップ。様々な選択肢を知ることができ、まず1つ目に登録してみるべきエージェントです。日本の採用を担っているという自負もあり「面談の結果、現職が一番いいという選択だってアリ」という考え方を持つアドバイザーも多く、対話の中で求職者にとって何が本当にベストなのか?を追求してくれる面談になるかもしれません。
DODA
こちらはリクルートに次いで求人数が多いパーソルキャリアが運営するエージェントです。独自求人も多く、リクルートと被らない求人案件もあるため 選択肢を最大にしたい、という場合にはリクルートとDODAを併用すると漏れが最小限になると思います。
マイナビエージェント
マイナビは新卒メディアは強いですが転職エージェントはこの中でも後発組。まだ求人枚数は多くないのですが、その分キャリアアドバイザーの寄り添い力が高いと感じます。沢山の求人を紹介するというよりも、本当にその方に合うものを厳選して紹介してもらえるので、自分の持ち味や現在地がわかり易いというメリットもあります。
さいごに
私自身も20代に転職をしたのですが、新卒の時でさえしんどかった仕事探しが、転職で上手くいくのだろうか?と不安でした。けれどエージェントでの面談で自分のやってきた事の価値や、挑戦できる選択肢を知った結果、面談後にはワクワクした気持ちでエレベーターに乗ったことを覚えています。
私は新卒時にリクナビやマイナビといったメディア媒体しか使っていなかったので、エージェントという存在を知りませんでした。ハイクラス層の限られた人だけが利用するサービスなのかな、とも思っていました。けれど実際には、1年未満で離職した20代若手人材も多数登録しているし、その若手人材を採用したい!という企業も沢山あります。迷っている人、不安な人ほど、ぜひまずは面談に行ってみてねと伝えたくて、この記事を書きました。少しでも参考になれば幸いです。
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