映画『めがね』を鑑賞しました


おなじみ「かもめ食堂」の荻上直子監督の作品
「めがね」を7年ぶりに鑑賞しました。

はじめて見たのは大学生の時。
その時の感想は「何の展開も無い映画」
と、何も感じなかったのですが…

今回観てみると、なんと・・
自分の好きな映画TOP3に入るくらい
とても素敵な映画に変わっていました!

ストーリーは、小林聡美演じるタエコが
「人生の一瞬に立ち止まり、たそがれたい。
何をするでもなく、どこへ行くでもなく。」
と、人生でふと立ち止まった瞬間に
「携帯の繫がらない場所に行きたい」
と思い立ち訪れた島で、小さな宿を営むユージや
春になるとかき氷を売りに来る
もたいまさこ演じるサクラたちと過ごす時間を経て
自分なりに「たそがれる」術を身につけて行く・・
というもの。

南の島(ロケ地は与論島)の美しい自然と
そこで暮らす登場人物たちが過ごす
スローな時間が、見ている私にまで
感染するような映画でした。

大学生の時には「遅すぎる」と感じた、
映画の中に流れるスローで何も無い時間が
今の自分にはぴったりとフィットする感覚。

これは自分の時間の流れを、
一旦リセットしたい時におすすめです!

フィンランドで暮らしている間にも、
湖を前にぼんやりしたり
ゆっくりと沈む夕焼けを見ている時に
頭を空っぽにして自然に身を委ねる時間が
とてもスローに感じたのを思い出しました。

きっとフィンランドに惹かれる理由の1つは
こうした「そこに流れる時間の早さ」が
自分に合っていた、という事もかもしれません。

映画の中で出てくる
「ここにいる才能、ありますよ」
という台詞も、とても素敵でした。

どうやらロケ地になった宿・ハマダは
実際に存在するらしく・・・気になる。。
ここに泊まって、海辺でメルシー体操をしたい!

chika

フィンランドが好き過ぎて12年以上通い続け、ディープな楽しみ方を味わいつくした自他ともに認めるフィンランドオタク。移住のために会社員生活のかたわら寿司職人の修行を始め、ついに2022年春に移住。モットーは「とりあえずやってみる」。好きなものは水辺、ねこ、酒、1人旅。